




ある島に赤い翼をもった人々が住んでいました。
その島には特別な力をもった林檎の木がありました。その力とはその実を食べつづければ年老いることなく、生き続けることができるという力です。
林檎を得るためには2つの掟がありました。ひとつは、決して浜辺には近寄らない事、もうひとつは翼を羽ばたかせないこと。島の人々は皆、平和に暮らしていました。
しかし、ある者が、決して入ってはならない浜辺へ行き、見たことも無い、色々な漂流物を発見しました。彼はこれらの物に魅せられ、翼を羽ばたかせ、この島から飛び立って行きました。そして、途中で彼の翼は折れ、海へ落ちて再び島に流れてきました。すでに2つの掟を破った彼は林檎の実を食べることができなく年老いて死んでいきました。赤い翼の島人は掟を破った者の運命を見たにもかかわらず、1人の少年を除いて皆飛び立っていきその島で死んでいきました。
その少年は今もひとりで掟を守って暮らしています。
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